1万円札は単なる紙きれです。しかし、それを破り捨てたり燃やしたりはしません。その理由は、1万円の価値があるとみんなが信じているからです。

突き詰めて考えるとただの紙きれなのに、私たちはお金に様々な感情を持っています。安心や自由、時には恐怖や恐れを感じたりします。さらに、お金に対して感情を持ちたくないので、関わりたくない人もいます。

生きて行く上で必要な「お金」から逃げるのではなく、きちんとしたお金の哲学を身につけ、より豊かな人生を選択したい。そうお考えの方にお届けします。お金道では、あなたとお金との関係をより良いものにし、「お金と心の関係」について探求します。

お金道には3つの心得があります。

 ◆おかね道場3つの心得◆

その一
「お金の作法」知るべし

その二
「お金の知恵」を高めるべし

その三
「お金の常識」を疑うべし

その一
お金の作法を知るべし


例えば、多くの人はお金を誤解しています。あなたは大丈夫ですか?

・がんばればお金は入ってくる
・お金は汚いものだ
・必要以上のお金は不幸のもと
・お金より大切な事がある
・楽して儲けてるヤツむかつく!

などと、考えていませんか?
そんな風に考えていると、お金は集まってきませんよ。

お金にも、「お作法」があります。それは、茶道や書道などのお稽古に似ています。意識しながら同じ動作を何度も繰り返すことで、無意識にできるようになります。動作に型があるのと同様に、考え方にもお作法に似た型があります。まず正しい型を知り、自分がお金の集まりにくいお作法を身に付けている事に気付くのが先決です。

  その二
お金の知恵を高めるべし 


実はお金は、ちょっとした技術や知識で手に入れる事ができます。しかし残念ながら、ちょっとした技術や知識だけでは継続できません。まるでジェットコースターのように、上下の激しい人生を送る人もいます。

 例えば、宝くじの高額当選者を追跡調査すると、9割の人が5年以内に破産しています。初めてこの事実を聞いたとき耳を疑いました。そもそも「幸せになるためにお金がほしい」、「お金さえあれば幸せになれる」。そう信じて、夢を託して買った宝くじ。待望の大金が手に入ったにも関わらず不幸になってしまう・・・それなりの金額が当たった人は口を揃えて「買わなければ良かった」と後悔しています。それは・・・

大金を持つ能力が無いのに、急に大金を持ってしまうと不幸になる。 ということです。

 生まれながらにして、大金を持つ才能がある人はめったにいません。お金をふやす技術や知識だけで、急に大金を得たとしても、どのように扱って良いかわからないのです。お金をどのように扱い、どうやって自分との折り合いを付けるのかという「お金の知恵」が必要となります。

 その三
お金の常識を疑うべし


経済が成長している時代と衰退している時代では、お金の常識が異なります。にもかかわらず、経済成長している時代のお金の常識のままだとしたら、現在では全く機能しません。

現在のあなたが持っている「お金の常識」は、親から受け継ぎました。そしてその親も親から引き継ぎました。長いスパンで考えると、先祖代々から受け継がれたものかもしれません。そのなかには大切にすべき良い習慣もあれば、すぐにでもやめるべき悪い習慣もあるでしょう。あなたの役目は、良い習慣を残し、悪い習慣を断ち切る事です。

まとめ


お金と心は密接な関係があります。お金自体があなたを幸せにすることはありません。しかしお金があれば、より幸せになる可能性が高まります。お金に困っている人がいれば、助けることもできます。人生の問題すべてを、お金で解決できませんが、その問題の9割は解決します。お金を持つ事に対して自信を持ちましょう。そして、どのようにすれば、今よりももっとお金と仲良くできるのかについて考えましょう。

これまでに慣れ親しんだ「あなたのお金に対する考え方」を変えるのは、そう簡単でないかもしれません。さらに、「それを変える必要は無い」とまで思う方もいらっしゃいます。

人は現状を維持するのが得意な動物です。「死ぬまで現在の自分で構わない」という方には全く無縁な話です。無視して下さい。「お金の考え方」を変えることでお金を手にしたい方だけお付き合いください。

「おかね道3つの心得」を身につける過程で、自らが成長し、誰かに手を差し伸べることができるようになれば免許皆伝です。さあ、あなたが潜在意識の奥深くに封印した、いつか叶えたかった夢を思い出しましょう。そして、今からでも遅くありません、夢を実現するために少しずつ行動しはじめましょう。