人生に失敗がないと人生を失敗する
By 斎藤 茂太
これまでに、たくさんの失敗をしてきました。
失敗せずに成功するほうがいいに決まってる!
失敗を考えるとそれを引き寄せてしまう。
失敗を避けて避けて、考えないようにして・・・
何事も慎重に、やりたいことでも、できなさそうなことには手を出すんじゃない・・・
子供の頃の自分はそんな人物でした。
この季節になると、失敗した大学入試のことを思い出します。
受験生の自分にとっては大学に合格することが全てでした。
2年の浪人生活をしましたが、それでも希望の大学には合格できませんでした。
その時
全てを失った気がしました。
10代後半を楽しんでいる友人を尻目に、浪人している自分が恥ずかしく成人式にも参加しませんでした。
その当時は自分のことで精一杯でした。
当事者でない両親は、どれだけ歯がゆい思いをしていたかと想像すると、胸がはちきれそうです。
時代はめぐり、今度は親の立場として受験を体験しました。
「努力したら報われる」
というのはちょっと違います。
努力しても報われるとは限らない。
でも、努力しないと報われない。
後になってから、大学受験の失敗はほんの一瞬だった事に気付きます。
あのとき失敗しても何とかなったから、どんな状況になっても最後はなんとかなる。そんな「根拠のない自信」を持つことができました。
それが今の僕を支え続けているのです。
失敗は、それをどう受け止めるかで人生は変わります。
これまでも、たくさんの失敗を重ねてきました。
「やってみる」
やってダメならリカバリーしてまたやる!
いきなりモーツアルトを上手に弾ける人はいません。
誰だって失敗を重ねたからこそ、上手くできるようになったんです。だから「やってみる!」
何か新しいことを「やってみる!」そんな春にしませんか?