お金に対する力は5つあります。その5つの力とは・・・
「かせぐためるふやすつかうあたえる」で、その力はそれぞれ独立していて、お互いに影響しあっています。
一時的にお金持ちになれたとしても、それを継続するのは簡単ではありません。長期間継続するためには、5つの力をバランスよく持つことが必用です。

(1) かせぐ
お金を稼ぐのが得意でも、湯水のごとく使ってしまう人がいます。
収入が多いので一見お金持ちに見えますが、それに見合った借金がある人もいます。

(2) ためる
お金を「かせぐ」ことが得意だとしても、「ためる」力がないとお金はたまりません。

日本人は比較的お金を「ためる」のが得意だと言われます。
日本人の貯蓄好きは、政府のプロパガンダが大きく影響しています。明治維新以降、海外と戦争をするための戦費を捻出するために、政府が推進してきたのです。

平和になった昭和は特別な時代でした。「ためる=ふえる」が両立したのです。10年で2倍になるといわれました。世界を見ると、高度経済成長を実現したそのころの日本のような国があります。
そして現在は、「ためる=手数料分減る」というマイナス金利の時代です。貯金すると貧乏になるとんでもない時代です。

(3) ふやす
お金を「ためる」力があっても、貯まるだけです。ヘタすると、貯めても手数料でマイナスになってしまいます。お金を増やすには投資が必要です。しかし、多くの日本人は投資は怖いと思っています。その恐怖の理由を突き詰めると、ほとんどは「どのような物かわからない」からです。

(4) つかう
ここでは、有効なお金の使い方ができる力です。
せっかくお金を増やすことができたとしても、無用なものに使うと資産は確実に減っていきます。一世を風靡した芸能人やプロ野球選手が、自己破産に追い込まれるニュースをあなたも聞いたことがあると思います。お金を上手に使うことができないと、そういうことになってしまうのです。

松下幸之助さんは、「つかうのは、かせぐの三倍難しい」という言葉を残しています。

(5) あたえる
寄付したり、資産を次の世代に残す力です。
資産を築いても、うまく引き継ぎができないと、全てを失うことになりかねません。
お金は墓場まで持っていくことはできないからこそ、どのように引き継ぐのかを、生前から考えておく必要があります。

お金に対する5つの力を意識してみてください。まずは、自分の強みはどこかに注目してみましょう。苦手な分野があったとしても、それはそれで良し。むしろ、自分の弱いパワーを自ら認める事が大切です。