現在の1万円札の肖像には、福沢諭吉が採用されています。
ジャジャン! さて問題です(笑)
これまでに最も多く肖像として採用された人物は誰でしょう?
10秒だけ考えてみてください。
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その答えは・・・
聖徳太子
ざっと7種類のお札に登場します。
100円 → 昭和5(1930)年発行
100円 → 昭和19(1944)年発行
100円 → 昭和20(1945)年発行
100円 → 昭和21(1946)年発行
1,000円 → 昭和25(1950)年発行
50,00円 → 昭和32(1957)年発行
10,000円 → 昭和33(1958)年発行
昭和19年~21年には、毎年100円札が発行されています。
これは、戦後のハイパーインフレを押さえるために政府が預金封鎖をし、新円切り換えを行った影響です。昭和20年に発行された100円札は1年経ずして使用停止になり、昭和21年に発行された100円に切り替えられました。
期限が過ぎると古いお金は使えなくなるので、こぞって銀行で新しいお金に両替しました。
政府がなぜそんなことをしたのか?
それは、国民の資産を把握するためでした。その後、最高税率90%の「財産税」が施行され、軍事費で膨らんだ日本の借金返済にあてがわれました。
ギリシャの預金封鎖が話題になりましたが、日本も同じことをしていたんです。
さて、
昔の1万円と5千円札の肖像画は聖徳太子だったですが、その紙幣のデザインどう思います?
今よりも、聖徳太子の1万札・5千円札の方が美しい。そう断言します(キッパリ)!
通貨は国の顔です。聖徳太子の1万円札、5千円札が発行されたのは昭和30年前半。高度経済成長のまっただ中。
さらに美しいのは明治時代に発行された紙幣や硬貨。「デザインがすばらしい」と思うのと同時に威厳を感じます。
「欧米に追いつけ追い越せ」
「世界で恥をかきたくない」
そんな気運が高まっていた時代なので、すごく迫力があります。
ちなみに、現在流通している福沢諭吉は2004年に発行されました。「バブル崩壊、失われた10年」と言われていた頃です。紙幣のデザインは、発行した当時の国力とも関連があるのかもしれませんね。
次の新しい紙幣はどうなるのか?
リクエストするなら、全体的に色を濃くして欲しい(笑)その方が威厳があって断然カッコイイ!と思います。
日本に来た外国人観光客が「日本円は綺麗だから記念にとっておこっ!」
そう言われるような紙幣がいいですね。