「損するのは絶対にイヤ!」
「何が何でも損だけはイヤ!」

そう思います。

動物は自己防衛本能がDNAに刻み込まれているので、自分が不利になることはイヤなんです。動物の世界で負けることは、「食べられておしまい」だからです。 

ノーベル経済学賞を受賞した、ダニエル・カーネマン博士は、「得したときのうれしい気持ち」よりも、「損をした時の悔しい気持ち」の方が大きい事を数学的に証明しています。

プロスペクト理論


1=「得してうれしい気持ち」とすると、
2~2.5=「損して悔しい気持ち」
つまり、損した悔しさは、得のうれしさよりもよりも2~2.5倍重く感じるのです。人は、「損しないように」行動します。 
仕事でもそうです。リターンを求めて危険な橋を渡るよりも、「ミスしない」無難な道を選択します。

経済誌などで、日本人は「利回り確定好き」と、どちらかと言うと否定的に表現されることがあります。しかし、人間の本能として「利回り確定」を選択するのは自然な事ですね。 

 

人は失敗したくない


ところが、「利回り確定」なんて、現在は存在しません。だから、今だに定期預金や、生命保険を使って、お金を増やそうとしてしまうんです。その発想で物事を考えている限り、お金は増えません。断言します。絶対にお金は増えません。

 ・損しないように
・失敗しないように
・傷つかないように
・嫌われないように

「○○しないように行動」だったはずなのに、いつのまにか「行動しない」になっていませんか?それは、「恐れ」という感情になり、人を動けなくさせてしまいます。

その「恐れ」によって、どれだけ損しているか?これまで、損しないように避けてきたのに、逆に損している。そんな事実は知らないほうが良いと思っています。自分が「負ける」リスクをかけて損することは極力したくないですから。

そんなときはいつも、バカボンのパパになります。
そうですこれです「これでいいのだ!」
そう、これまでも何度も自分に言い聞かせてきましたね。 そうやって、あなたはこれまでも、大きなチャンスを逃してきているのです。

 

実は、安全の代償は大きい


「逃した魚は大きかった」でも、忘れてしまおう!私たちは、これを何度も何度も繰り返してきました。いいかげん、目を覚ましましょうよ!そう、「恐れずに」前進すると、

 ・損するかもしれない
・失敗するかもしれない
・傷つくかもしれない
・嫌われるかもしれない

 だけど、成長するために誰もが経験する必要のある痛みです。その痛みがわからない限り、成長できないとしたら・・・痛みのおかげで成長できる。そうすると、新しい可能性が広がります。